世界初の「コンピュータ」の歌

大手楽器メーカーの「ヤマハ」がボーカロイドを発表する時代より半世紀前に既に「コンピュータ」によって歌われた曲があります。
それが「デイジー・ベル」という曲です。
この曲は1961年にベル研究所の「IBM7094」というコンピュータが録音した人物の声を元に伴奏付きで発表されたのです。
原曲は1892年にイギリスのシンガーソングライターが作詞・作曲して、内容は「デイジー」という女性への求愛を歌っています。
日本では馴染みのない曲かもしれませんが、これは海外では子供でも知っている「ポピュラーソング」の一つでもあります。

そんな誰でも知っている曲を元して、ヴォーカルは「ジョン・ケリー」と「キャロル・ロックボーム 」 が、伴奏を「マックス・マシューズ」という人物がプログラミングしたのです。
昨今の様に電子的な音を使った「テクノミュージック」など無かった時代ですから、この発想は本当に凄い事だったのです。
なので数年後に発表されたSF映画の金字塔である「2001年宇宙の旅」では、映画の最後で機能を喪失しつつあるコンピュータ「HAL9000」が「デイジー・ベル」の一部を歌うシーンがあります。

この偉業は現代にも受け継がれており、大手電子機器メーカーの「アップル」が発売した「iPhone 4S」に搭載された秘書機能アプリケーションソフトウェア「Siri」に「歌って」とリクエストすると「デイジー・ベル」の一節が流れるという映画へのオマージュとも思える機能があるそうです。
この逸話が元ととなり、コンピュータを使って人の様に歌わせる際の「課題曲」として扱われることが多いです。

気になる人は大手動画サイト「YouTube」で「デイジー・ベル」で検索してみてください。
合成音声で製作された「デイジー・ベル」の動画で今も聞ける筈です。

「機械」と「音楽」の歴史

「ボーカロイド」を知ろう!

クリプトン・フューチャー・メディア

株式会社インターネット

AHS

ボーカロイドの関連商品!

定番の楽曲!

関連ソフト・アプリのレビュー(評価)

このページの先頭へ

イメージ画像