「テクノポップ」の誕生
それまで音楽とは人の歌に楽器で伴奏するのが当たり前でした。
しかし1930年代から1970年代前半にかけて科学技術が発達し、それまで不可能と思われてきた技術が次々と実現していったのです。
これにより人々は数十年後には更に素晴らしい未来が待っているという「憧れ」や「信頼感」を持ちます。
日本も例外ではなく大阪万博が開催された際は子供だけでなく大人も近未来的なモノに憧れました。
そうして時代が過ぎても当時を懐かしむ人々が多く、この時代に描かれた未来像や製品を意識した作品は「レトロフューチャー」と呼ばれました。
そんな時代を意識したSF的なサウンドを日本では「テクノポップ」と呼びます。
日本では「テクノポップ」が流行したのは1979年から1981年頃で、近年になって再結成された「イエロー・マジック・オーケストラ(略称:YMO)」が奏でるシンセサイザーやリズムマシンを使った電子音によるサウンドが人気を呼びました。
そのブームは数年で終わりますが、後に音楽プロデューサーの中田ヤスタカがプロデュースしたアイドルグループ「Perfume」の曲が大ヒットし、このジャンルが再注目されました。
人の歌声を電子音に変換させて、リズミカルに奏でる音楽としはボーカロイドと似ている部分がありますね。