VocaListener(ボーカリスナー)
この「ボーカリスナー」は2008年に「産業技術総合研究所」が発表したシステムで、ソフトに入っている歌声を元に歌詞やメロディを入力して繋ぎ合わせるのが主流ですが、このシステムは利用するユーザ自身の歌を真似る「歌声合成」のパラメータ設定を自動で行ってくれるシステムなのです。
手順としては歌詞情報を入力して、次にユーザーの歌(歌唱)データを入力します。
そしてデータを調べて歌詞をメーターを割り当てます。
もっと簡単に分かりやすく説明すると、歌に自信がない人でも「VOCALOID」に歌い方をマネさせて歌わせるレッスンを行うのです。
そのレッスンの基本は「ボーカリスナー」が自動でやってくれます。
後は細かい音程のズレは手作業で修正して、これを何度も繰り返せば「VOCALOID」なのに人が歌っているように聞こえるようになります。
このシステムを使って発表されたのが「【初音ミク】 PROLOGUE 【ぼかりす】」という曲で、発表された当初は「自然な歌声」に多くのユーザーが驚きました。
このシステムを使ったソフトウェアが今年の10月にヤマハから「VOCALOID3」として発売されています。
また、ファンの間では親しみを込めて英語やカタカナではなく、平仮名の「ぼかりす」の名称で表記されることが多くなっています。